インターネット上で安全性を維持する
Linux ユーザーが Linux を使用している理由の一つとして、強固なセキュリティで知られていることが考えられます。Linux ユーザーの数の少なさは、Linux がマルウェアやウイルスに対して比較的安全な理由の一つとなっています。ウイルスは Windows のような、ユーザーが非常に多い一般的なオペレーティングシステムをターゲットにしています。また Linux は、各ディストリビューションに含まれるセキュリティ機能を、専門家が修正して強化できるというオープンソースの性質的にも非常に強固です。
Linux をセキュアにするための対策を取っていても、脆弱性を完全に取り除くことはできません。インターネットの平均的なユーザーの場合、次の被害に遭うおそれがあります。
フィッシング詐欺 (偽装して機密情報を盗もうとする Web サイトやメール)
オンラインでの安全を確保するため、次の点に留意してください。
知らない人から送信されてきたメール、添付ファイル、リンクなどには注意します。
Web サイトの話がうま過ぎる、不必要に見える機密情報を求めてくるなどの場合は、送信している情報、そしてその情報がなりすまし犯やその他の犯罪者に漏れた場合に考えられる結果について、よく考えてみてください。
何らかのアプリケーション、特に、今まで使用したことが無かったり知名度が低かったりするようなアプリケーションに対して、管理者レベルのアクセス許可を与えることに注意してください。誰か、あるいは何かに管理者レベルのアクセス許可を与えると、コンピューターを不法利用されるリスクが高まります。
リモートアクセスのサービスは必要最低限のものだけを実行してください。SSH や VNC の実行が役に立つ場合もありますが、適切に安全性を確保していないとコンピューターへの侵入ルートを開くことになります。不正侵入を防ぐため、ファイアウォールの使用を検討してください。