メールのウイルススキャンをする必要がありますか?

ウイルスとは、コンピューターに侵入して問題を引き起こすプログラムです。コンピューターへの感染経路として多く見られるものは、メールを経由するものです。

Linux が動作しているコンピューターに感染するウイルスは滅多にありません。そのため、あなたがメールやその他の媒体を通じてウイルスに感染する可能性は大きくありません。ウイルスが潜んだメールを受信しても、おそらくお使いのコンピューターには何も影響しないでしょう。そういう意味では、メールのウイルススキャンをする必要はないと言えます。

しかしながら、ある人から送られてきたウイルスメールをうっかり別の人に転送してしまう場合があるので、メールスキャンはしておいた方がよいでしょう。例えば、ウイルスに感染した Windows PC を使う友達が、あなたにウイルスメールを送信してしまい、さらにあなたがそのメールを、Windows PC を使う別の友達宛に転送したとしましょう。この場合、2番目の友達もウイルスに感染してしまう恐れがあります。メールスキャンを行うアンチウイルスソフトをインストールしてこうした問題を避けられますが、よく起きることではありませんし、いずれにせよ Windows や Mac OS を使用する人の多くは、自分でアンチウイルスソフトを導入しています。

※編注。最近は ISP (インターネットサービスプロバイダー) が、メールサーバー側でウイルスを駆除してくれるメールウイルスチェックサービスを提供しているので、そういうサービスを利用する手もあるかもしれません。