コンピューターのハイバネートはどのようにすればいいですか?

コンピューターをハイバネートすると、アプリケーションおよびドキュメントの状態を保持した状態でコンピューターの電源がオフになります。電源オフの間は電力を消費しません。コンピューターを再びオンにすると、アプリケーションとドキュメントがハイバネート時点の状態で立ち上がります。

残念ながら、ハイバネートが正しく機能しないことがよくあります。コンピューターを再びオンにした時にドキュメントとアプリケーションが開かれた状態で復帰することを期待すると、データが失われてしまう可能性があります。そのため、デフォルトではハイバネートは無効になっています。

ハイバネートが動作するかのテスト

ハイバネートする前に必ず作業を保存してください

コンピューターを再びオンにした時に何らかのエラーが発生してアプリケーションやドキュメントの復元が不可能にならないよう、ハイバネートする前に全ての作業を必ず保存してください。

ハイバネートが動作するかどうかを、コマンドを使用してテストすることができます。

  1. アクティビティ画面から端末を起動します。

  2. sudo systemctl hibernate というコマンドを入力して Enter キーを押します。

    パスワードを入力して再度 Enter キーを押します。

  3. コンピューターの電源を入れなおしてください。アプリケーションが再度開かれましたか?

ハイバネートが動作しない場合:

  1. スワップ領域が、最低でも利用可能な RAM と同じサイズは確保されているか確認します。

  2. btrfs パーティションが存在するとハイバネートが失敗することが確認されているので、btrfs を使用していないことを確認します。btrfs パーティションの削除や再フォーマットだけでなく、btrfs-tools パッケージのアンインストールも必要です。

    sudo apt purge btrfs-tools

ハイバネートを有効にする

ハイバネートのテストが成功した場合は、引き続き sudo systemctl hibernate コマンドでハイバネートしてください。

メニューからハイバネートできるようにすることもできます。/etc/polkit-1/localauthority/50-local.d/com.ubuntu.enable-hibernate.pkla を作成し、テキストエディターなどで以下を記述して保存します。

[Re-enable hibernate by default in upower]
Identity=unix-user:*
Action=org.freedesktop.upower.hibernate
ResultActive=yes

[Re-enable hibernate by default in logind]
Identity=unix-user:*
Action=org.freedesktop.login1.hibernate;org.freedesktop.login1.handle-hibernate-key;org.freedesktop.login1;org.freedesktop.login1.hibernate-multiple-sessions;org.freedesktop.login1.hibernate-ignore-inhibit
ResultActive=yes