ファイアーウォールの設定をする - Ubuntu 20.04編

目次

初めに

Ubuntuにはiptablesというパケットフィルタリングソフトが初めからインストールされているが、特に何の設定もされておらず、ファイアーウォールとして機能していないため、自力で設定を行う必要がある。iptablesの設定は難しいため、Ubuntuにはufwgufwといったiptablesの設定を補助するツールが用意されており、ここではgufwを用いてファイアーウォールの設定を行う。

  • Ubuntuでは大抵の場合、サーバーソフトウェアなどをインストールしない限りポートは開いていないため、ファイアーウォールの設定は必須ではない。

gufwのインストール

DockのUbuntuソフトウェアをクリックして起動し、ヘッダーバーの左側にある🔍をクリックして検索欄を表示させ、検索欄gufwと入力、表示されたFirewall Configurationをクリック、「インストール」ボタンをクリックする。

コマンドを使ってインストールする場合は以下を実行する。

sudo apt install gufw

gufwの起動

画面左上の『アクティビティ』をクリック、gufwと入力、表示されたファイアウォール設定ツールをクリックする。

起動時にパスワードを求められるので、ログインパスワードを入力、起動すると以下のようなウィンドウが表示される。


ファイアーウォールを有効にする

Status:の右側のボタンをクリックしてオンにするとファイアーウォールが有効になり、その右側にある盾の画像の色が変化する。

有効にした時点では、外部から内部へのアクセスは全て遮断し、内部から外部へのアクセスは全て許可するようになっている。この設定だとLAN内のWindowsファイル共有 (SMB) にもアクセス出来ないため、ファイル共有を利用したい場合は設定を変更してポートを開ける必要がある (後述)。


ルールを追加する

Windowsファイル共有 (SMB) などの、外部からのアクセスが必要な機能やアプリを利用する場合は、ルールを追加してポートを開ける必要がある。

Windows ファイル共有用のポートを開ける

まずルールをクリックし、「+」ボタンをクリック。

設定ウィンドウが表示されるので、そのウィンドウの下の方にある入力欄にsmbsambaと入力、「追加」ボタンをクリックした後「閉じる」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じる。

追加した設定はルールの一覧に表示される。


使用しているポートを確認する

レポートをクリックすると現在アプリが使用しているポートの一覧が表示される。


ログを確認する

ログをクリックするとGufwとufwのログが表示される。