安全なパスワードの選択
パスワードは、記憶するのが十分に容易でありながら、(コンピュータープログラムも含め) 他人が推測するのは困難なものにしましょう。
良いパスワードを選択すれば、お使いのコンピューターをより安全に保つことができます。もし、あなたのパスワードが容易に推測できるものであれば、第三者がパスワードを解析し、あなたの個人情報へのアクセス権を取得する恐れがあります。
コンピューターを使って、あなたのパスワードの推測が系統的に試みられることもあります。人間には推測が困難なパスワードであってもコンピュータープログラムなら、いとも簡単に解析できる場合があるためです。良いパスワードを選択するためのポイントを説明します。
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パスワードに大文字、小文字、数字、記号および空白を混在させたものを使用します。これにより、推測するのをより困難になります。選択したパスワードに多くの記号があることは、パスワードを推測するにあたり、より多くのパスワードを検査しなければならないということを意味します。
パスワードを選択する良い方法は、記憶することのできるフレーズの各単語の頭文字を使用することです。そのフレーズは、映画や、書籍、歌、アルバムの名前がありえます。例えば「Flatland: A Romance of Many Dimensions」であれば、「F:ARoMD」や「faromd」あるいは「f: aromd」などになります。
パスワードは可能なかぎり長くします。使用する文字が多くなるほど、人やコンピューターがパスワードを推測するのにかかる時間が長くなります。
言語を問わず、一般的な辞書に載っている語句は使用しないでください。パスワードクラッカーは、最初にこれらを試します。もっともよく使われているパスワードは「password」です。このようなパスワードは、すぐに特定されてしまいます!
何かの日付、車のナンバー、あるいは家族の名前などの自分にかかわる情報を使用しないでください。
名詞を使用しないでください。
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すばやく入力できるパスワードを選択して、思わぬところで誰かに見られている場合でも入力内容を読み取りにくくします。
パスワードはどこにも書き留めないでください。それらは、簡単に見つかってしまいます!
対象ごとに、別のパスワードを使用します。
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異なるアカウントには、別のパスワードを使用します。
もし、全てのアカウントに同じパスワードを使用すれば、パスワードを特定した人間が、ただちに全てのアカウントにアクセスできてしまいます。
しかしながら、多くのパスワードを記憶することは難しいかもしれません。全てにおいて異なるパスワードを使用することほど安全ではありませんが、(ウェブサイトなど) 重要でないものには同じパスワードを使用し、(オンラインバンキングやメールなど) 重要なパスワードには異なるパスワードを使用するとより扱いやすくなるでしょう。