バッテリー残量の表示が間違っている

バッテリー残量を確認してみると、表示される残り時間と実際にバッテリーが切れるまでの時間とが異なる場合があります。これは、バッテリー残量が推定に基づくためです。通常、推定値は時間の経過とともに改善されていきます。

バッテリー残量を推定するためには、いくつかの要因を考慮に入れる必要があります。そのひとつが現在コンピューターで使用している電力量です。消費される電力は起動中のプログラム数、接続しているデバイス、重いタスクを実行しているかどうか (HD 動画の試聴や音楽ファイルの変換) などによって異なります。消費力は刻一刻と変化するため、正確に予測するのは困難です。

また、バッテリーの放電特性も要因の一つです。残量が少なくなるほど放電が速くなるバッテリーもあります。バッテリーの放電特性に関する正確な情報が無ければ、バッテリー残量についても大まかな推定しかできなくなります。

バッテリーが放電する際、電源マネージャーはバッテリーの放電特性を算定してバッテリー残量をより正確に推定する方法を学習します。ただし、完全に正確な推定にはなりえません。

どう見てもありえない推定バッテリー残量 (残り100日など) が表示される場合は、推定に必要な何らかのデータを電源マネージャーが取得できていない可能性があります。

電源を抜いたままバッテリーのみでしばらくラップトップを使用していた場合には、電源を挿し直して充電すれば、電源マネージャーで必要なデータを取得できるようになるでしょう。