どのファイルをバックアップすればいい?
どのファイルをバックアップするかを決めることは、バックアップを行う上での最も難しいステップです。以下に挙げたものは、重要なファイルや設定の配置場所として最もよく使われるもので、それらをバックアップすると良いでしょう。
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個人的なファイル (ドキュメント、音楽、写真、ビデオ)
通常、これらはユーザーのホームフォルダー (/home/your_name) に保存されます。デスクトップ、ドキュメント、画像、ビデオなどのサブフォルダーに保存されていることがあります。
バックアップ先のメディアに十分な空き領域があれば (例えば外付けハードディスクなど)、ホームフォルダー全体をバックアップすることを検討してください。ディスク使用量解析ツール (BaoBab) を使えば、ホームフォルダーがどれだけのディスク領域を使用しているか確認できます。
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隠しファイル
ピリオド (.) で始まる名前のファイルは、デフォルトでは非表示になっています。隠しファイルを表示するには、ヘッダーバーの ≡ をクリック、隠しファイルを表示するをクリックするか、Ctrl + H を押します。他のファイルと同じように隠しファイルもバックアップ先へコピーできます。
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個人的な設定 (デスクトップの設定やテーマ、ソフトウェア設定)
大抵のアプリケーションは、ホームフォルダー配下の隠しフォルダーに設定を保存します (隠しファイルについては上記を参照してください)。
ほとんどのアプリケーションの設定は、ホームフォルダー配下の .config または .local の隠しフォルダーに保存されます。
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システム全体の設定
システムの重要な設定は、ユーザーのホームフォルダーには保存されません。それらの保存先は様々ですが、大抵は /etc 配下に保存されます。一般的に、ホームコンピューターにおいてシステムにかかわる設定ファイルのバックアップが必要になることはありません。しかしながら、サーバーを運用しているのであれば、運用するサービスにかかわるファイルはバックアップするのが良いでしょう。